カサカサ・アトピーは、どうなると「治った」と言えるでしょうか。
治療に「ゴール」はあるのでしょうか?
もうお手当の必要がなくなるときは、来るのでしょうか?
シワの寄ったようなカサカサアトピー肌がなくなり、グレーがかったゴワゴワもなく、痒みも起きない、丈夫な美肌に戻ったとき、それがアトピーが治ったときです。
長年アトピ-に悩まされてきたひとにとっては、
- 赤みと腫れが引き
- 皮膚がほぼ平らになって
- 多少の痒みはあるもののキズにはならない
そのくらいに症状が治まると「治った」と判断してしまいますよね。
ちょっと待った!
この状態では、皮膚の奥にまだ「微少炎症」が残っています。
ちょっとしたことで炎症の勢いが強まって、「よくなったり悪くなったり」を繰り返してしまうのです。
カサカサしているところがなく、皮膚は赤みも色素沈着もない、多少のことでビクともしないうるおった美肌で、特別のお手当はもう要らない。
これが本当の、カサカサ・アトピーの治療のゴールです。
現代の医学では、アトピー性皮膚炎とは、「アトピーを起こしやすい体質のひとが、よくなったり悪くなったりを繰り返す皮疹」と定義されています。
つまり、体質の問題だから、治すのはムリ。だからお薬で症状をコントロールしなきゃというのです。
最近は、アトピーを起こしやすい体質そのものを、免疫調整の方向から改善しようと、新しい治療が出てきました。
その効果には大いに期待したいところですが、その治療を受けられる医療機関が限られていたり、高額だったりと、広く普及するにはまだ時間がかかりそうです。
まつもと漢方堂は中医学という学問をベースに、みなさんにお手当をご提案していますが、中医学ではアトピー性皮膚炎を改善する理論があります。
中医学のアトピー対策は、二段階で行います。
急性期のジュクジュク・アトピーでは、皮膚の破壊を最小限にとどめるため、とにかく症状を鎮めることを優先します。
中医学の言葉では、解毒(げどく)・清熱(せいねつ)・利湿(りしつ)が必要です。
急性期を抜けると、赤みはうっすらピンクになり、プツプツや腫れが引いて平らになり、奥からこみ上げる激しい痒みの代わりに表面でパチパチ弾けるような痒みを感じます。
ここまで来るとようやく、慢性期のカサカサ・アトピーですね。
慢性期のカサカサ・アトピーの段階では、皮膚の修復に加え、炎症の残りカスのお掃除である活血化瘀(かっけつかお)を行います。
また、そもそもどうしてアトピーが出るのかという「体質」の部分に着目するのもこの段階です。
胃腸が弱くて食べたものが老廃物になってします場合は、胃腸の消化力を高めるお手当をします。
また、皮膚のバリア機能が弱くて、ちょっとした刺激でアレルギー反応を起こし、炎症が再燃しやすい場合は、バリアを強化するお手当をします。
ここまでしっかりお手当すると、しっとりうるおった、丈夫な美肌が再生します。
多少の刺激に反応しませんので、再発の心配がありません。
いつもお肌に触れるものや食べもののこと、ひとの目を心配しなくて済む、「普通の生活」を楽しめます。
カサカサしたアトピー肌を、丈夫な美肌に再生する……これは、漢方薬&養生の得意な分野です。
小さなお子さまから成人アトピーのみなさんまで、漢方薬&養生で、丈夫な美肌を再生してくださいね。
まつもと漢方堂では、中医学の理論に基づき、ひとりひとりの体調に合ったお手当&養生をご提案しております。
カサカサ・アトピーを脱出して、丈夫な美肌を取り戻したい方はぜひご相談くださいませ。