加味逍遙散
「加味逍遙散」はゼッタイこれ!!
非常にメジャーな漢方処方です。
日本ではどういう訳か「更年期のくすり」として定着した感がありますが、更年期であってもなくても、「気の巡り」が悪くなって「気分がふさがる」「ぱっと気が晴れない」、こうした状態が続いて体内に「熱」がこもってしまったときに使用します。
気の滞りが熱に変わって、イライラと怒りっぽくなっているとき、魔法のようによく効きます。
「熱」を冷ます処方ですから、冷え性治療には使いません。
このおくすりを取り上げた理由がもうひとつあります。
「同じ漢方処方でも、メーカーによって、こんなに効き目違うんだ!!」
そう気づかせてくれたおくすりなのです。
野菜も、農薬を使わずに日光に当てて作られたものは、そうでないものより栄養豊富で、美味しいですよね。
漢方薬も同じでした。
写真の加味逍遙散は「東洋薬行」さまというメーカー様のものです。
漢方薬は、原料の薬草の品質だけでなく、「下ごしらえ」をちゃんとしてるかどうかで、味も効き目も違います。
このメーカー様の凄いところは、「下ごしらえ」を当たり前にしているところ。
だから効き目が違うし、第一「香り」が全然違う!
分包の封を開け、口に入れたときに感じる芳香……。
「香り」が気を巡らせるのですから、加味逍遙散はこうでなくっちゃ。
びっくりしますよ。「香り」と「効き目」。
……2011年9月16日